補正してみよう#002

補正してみよう #002

毎回さまざまな画像を選び、仕上がり目標を立てながら、実際に補正する要領で画像補正の手順や考え方を解説します!第2回は「激しく色カブリした画像」の補正です。





色カブリの激しい画像を補正してみよう

サンプル画像

サンプル画像

≫仕上がり目標
全体の青みを取って明るく正常な色調にしたい。

かなり激しく青カブリした画像ですね。これは私の所有する何十年も前の素材集に入っていたものです。故意に青くしてあるようにも見えますが、出来る限り仕上がり目標に近づけていきましょう。

補正

まずはセオリー通りに一番明るいところを探し補正したいところですが、この画像の場合は先にこの激しい色カブリを取って、概ね正常な状態に戻してから微調整をしていきたいと思います。

それでは青カブリを取っていきましょう。
まずは何を基準にするか考えます。この画像には道路が写っていますので、道路=アスファルト=グレーということで、その辺りを基準にしてやってみましょう。

数値の変化が解りやすいように[カラーサンプラー]という機能を使います。この機能は、Photoshopのスポイトツールを選び任意の箇所で[shift+クリック]すると、[情報パネル]にクリックした箇所の数値が固定されて表示されますので、数値の変化を確認するのに大変便利な機能です。任意のポイントは#1、#2・・・と複数設定することもできます。
サンプル画像補正1
クリックした箇所の数値を見てみるとシアンが(100%)、つまりシアンインキで全体をベタ〜っと塗り潰してるようなイメージですね。このような場合は、全体にそれぞれの濃度を調整できる[レベル補正]を使います。

先述したようにアスファルトのグレーを基準としますので、[カラーサンプラー]でクリックした箇所をグレーバランスに近づける作業をします。シアンを全体的に落としたいので[レベル補正]で[レッドチャンネル]の中央のツマミを左へスライドさせます。シアンの値が減っているのが判りますね。
サンプル画像補正2
次に、マゼンタも全体的に落としたいので、[情報パネル]で変化する数値を確認しながらCMYのバランスがグレーバランスに近くなるように、[グリーンチャンネル]も左へスライドします。
サンプル画像補正3
ニュートラルグレーではないものの、だいぶグレーのバランスに近くなりましたね。それに伴って画像の色味も青カブリが取れ、ほぼ正常な色味になりました。

青カブリも取れましたので、ここから微調整をしていきましょう。
一番明るいところは#2の辺りで、ニュートラルな白のバランスに近くなっていますのでひとまずここはOK。中間調からシャドウにかけてが暗く、コントラストが付いてしまっているので[トーンカーブ]で[逆S字カーブ]を使ってコントラストを弱めます。全体にトーンが少し柔らぎ車のディティールも見えてきました。全体のトーンとしてはこれくらいで良いでしょう。
サンプル画像補正4
ここで空の色(#3)を見てみましょう。空の色の純色はシアン+マゼンタですので、特に薄い色の場合には濁しであるイエローはあまり必要ありませんが、#3ではシアン(16%)+マゼンタ(4%)+イエロー(6%)となっています。イエローがマゼンタよりも多くなってしまっているので、ここは切りたいところですね。
サンプル画像補正5

イエローは切りたいところですが、グレーの中間調(#1)ではむしろイエローが少ないグレーのバランスになっていますので、中間調からシャドウにかけてはこれ以上動かしたくありません。ですのでここは[ブルーチャンネル]の中間点にポイントを打って固定し、ハイライトポイントをイエローが(0%)になる程度まで左へスライドさせます。
サンプル画像補正6
全体に少しモヤがかかっていたような感じも取れスッキリしましたね。ハイライト(#2)も数値が変わりましたがこれは問題ありません。これで「全体の青みを取って明るく正常な色調にしたい。」という仕上がり目標は達成できました。
002仕上がりビフォーアフター
補正してみよう#002は以上です。
お疲れさまでした。